トリガーポイント鍼療法と筋膜リリースについて

「痛み」を起こす原因はいろいろありますが、その中で筋肉や筋膜が原因の痛みがあります。
筋筋膜疼痛症候群と呼ばれているものです。この痛みは神経痛とよく間違われます。
ではなぜ筋肉や筋膜から痛みが出るかというと、そこにコリができるからです。
こりは「しこり」、つまり小さな組織のかたまりを言います。
なぜかたまりができるかというと、長時間同じ姿勢でいる、または使いすぎが最も多く、
肉離れやすじちがいでできた筋筋膜の小さな傷が治っていく過程でもできてきます。

いったんこりができると筋肉は十分働けなくなり、筋膜は伸び縮みしずらくなります。
そのせいで痛みが生じます。また、こりとその周辺の血液循環が悪くなることも知られています。
そのためこりがほぐれにくくなるのです。

多くの痛みはこの筋筋膜にできたこりが原因の筋筋膜疼痛症候群です。
坐骨神経痛や腕のしびれ・痛み、肩こり、ひざ痛。脊椎や関節に異常があったとしてもこのこりはできます。
まずはこのこりを取り除くことが回復の近道です。

近年、筋膜リリースが盛んに取り上げられています。
筋膜の滑りを良くして柔軟性を取り戻し痛みを軽減させる方法です。
ストレッチポールやトリガーポイントガンなどの器具を使って行ったり、
マッサージとストレッチを組み合わせた方法が見られます。

鍼灸治療は2000年前から筋筋膜疼痛症候群の施術をしてきました。
そのもととなる理論が「経絡」であり「経筋」と言われる筋肉と筋膜のつながりを利用した施術方法です。

こりに鍼をするとコリはほぐれます。マッサージが届かない深い部分のこりでも鍼なら届きます。

当院では鍼を刺した状態で運動をしてもらうことで痛みと可動域を改善させています。
即効性があり、気持ちがよい施術方法で、施術中から患者さんはどんどん良くなるのを実感して驚いています。

ある程度症状が落ち着いたらご自宅でするストレッチやリリースの方法をお話しています。
自宅ですることにより状態を安定させ再発を防ぐことが出来ます。

詳しくお知りになりたい方は、 マイベストプロ石川のメンバーコラム をご覧ください。